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がん発見例 3 (下咽頭がん)

50歳代(男性)

自覚症状・PET-CT所見

下咽頭がんの図

下咽頭
人間の「のど」は、咽頭と喉頭の2つの部位からできています。そして、咽頭は鼻に近い方から「上咽頭」「中咽頭」「下咽頭」と下がっていき、食道に続いていくので、 下咽頭はのどの一番底の部分ということです。また、喉頭は下咽頭の前面に位置しています。「のどぼとけ」にあたるところが喉頭で、その後ろが下咽頭です。

通常、下咽頭がんはかなり大きくならないと症状が出ない部位であり、また頸部のリンパに移転しやすい特徴があるため、下咽頭がんの60%以上は、初期時にはすでに喉頭に浸潤していたり、頸部リンパ節転移を伴う進行がんです。
しかし、今回の症例の場合は自覚症状が全くなく、早期発見を目的とする健康診断としてPETがん健診をご受診されたことにより、下咽頭がんとしては稀な早期発見にあたったのではないかと考えます。また、病期診断が「Ⅰ期」であったため切除等の外科療法を行わず、放射線+化学療法が可能となりました。

PET全身像のイメージ

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写真:大分労働衛生管理センター

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